◆連載◆ サービスアパートメントの使い方
4.私のボスは外国人(1)
初めての外国人ボス
A: おーい、何やってんの? 英語のWEBページなんか見てさ。
B: あ? お前か。いや、アメリカ人ってのはどんな家に住んでるのかな、と思ってさ。
さぞ広い家なんだろうなぁ。
A: 英語もあやしいのに転職して向こうに住もうっての?
B: 人のこと言えないだろうが。違う違う、今度うちの部にニューヨークから一人転勤してくる
んだよ。で、オレの上司になっちまう、ってわけ。
A: へぇ、そいつはご苦労なことで。
B: それで、なぜかオレが家探しする羽目になったんだよ。「お前の上司なんだからお前が
探せ。」って本部長がね・・・。人事部は手伝ってくれないうえに、幹部寮はダメだっていうし、
アメリカ人の生活パターンもわからないし、どこから手をつけていいんだか。
A: 英語ができないオレも手伝ってやれないなぁ。ま、幸運を祈るよ!じゃあな。
B: ・・・おーい、何しに来たんだぁ?
(1週間後)
A: おっす!ボスの家は見つかったかい?
B: ・・・手伝ってくれないなら話題にするなよ。まだだよ。メールで色々聞いてみたんだけどね。
A: ひとごとだから話題にするのさ。で、何がお望みだって?
B: 日本は初めてだから不安、もちろん日本語わっからな〜い!
ご主人と8歳・4歳の子供も連れてくるからそれなりに広く、会社に近くて、
周囲の環境がよくて、英語が通じる人が周囲にいるところ、だってさ。
A: よく理解できたじゃん。で、どうすんの?
B: うるさいな、お前。。。そんな要求満たすところ自分じゃ見つけられないから、今外国人
専門の不動産会社に探してもらってるところだよ。でも、色々こっちも不安でなぁ。。。
A: 英語が話せないから?
B: だから、人のこと言えないだろ、ってのに。家が決まったとして、だな、在住の手続きとか、
家具だの電化製品だのの購入とか、学校探しとか、緊急時はどうしようとか、
手取り足取りやらなきゃいけないと思うと、憂鬱なのさ。
A: 大事な上司だろ。頑張りたまえ。
B: 同期なんだから少しは心配してくれよ。
A: 余計な心配はしないのが主義でね。外国のお方には興味ないし。じゃあまたな。
B: ・・・2度と合コン誘ってやんねぇ。
(1ヶ月後)
A: おい、あの美しい外国人の女性は誰だ?
B: また来たのか。お前が「興味ない」って言ってた人だよ。
A: え、まさか! ニューヨークから来る上司って女性だったの!?
B: そう言わなかったっけ? 先週末に来日したんだ。
とりあえずはホテル暮らししてもらっているんだけど、何週間も家族4人狭いところに
泊まらせておけないから、この週末は不動産屋さんと賃貸マンション探しなんだ。
専門の業者さんを通しても、外国人というだけで拒否されることが結構あるらしいんだ
よね。まずは浅草あたりから回る予定で・・・・・ おい、聞いてんのか?
A: なぁ、紹介してくれ!
B: 何を?
A:
б(*^-^*)
A:
・・・え? なんで突然興味示すんだよ。
B: 浅草行くんだろ? アサクーサ! オレンチ ノ チカーク!
A: ・・・・・(*´Д`)=з
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