◆連載◆ サービスアパートメントの使い方
3.受験がキターッ!(1)
受験だ!どこに泊まらせる?
(ある日の夕食時)
父: あと半年だな。勉強は順調に進んでるのか?
息子: まぁ、たぶん。(モグモグ)
父: なんだ、頼りない返事だな。でも志望校は決めたんだろ?
息子: まぁね。 (モグモグ)
父: ・・・・・・おい、それだけか?
息子: (ゴクゴク)ごちそうさま。風呂入る。(スタスタ)
父: おい、こらっ!・・・ったく。
母: 腹立てたってしょうがないわよ。触れられたくない話題なんだから。受験生はあんなもんでしょ。
父: それにしたってな。。。かぁさんは志望校聞いてるのか?
母: 第一志望が国立で、他に私立4校ぐらい受けたいらしいわ。
父: 結構あるな。受験料だの飛行機代だの馬鹿にならんな。
母: 何度も往復させるのは身体に負担だから、ずっと向こうに泊まらせるわ。
だから飛行機代は1往復分でいいんだけど、代わりに宿泊費がね。
父: ホテルが割安の「受験生宿泊プラン」出してるだろう? それほどかからないんじゃない
か?
母: ホテルは狭いからちょっと可哀相だわね。きっと受験生が大勢いるだろうし、
変にプレッシャー感じるんじゃないかしらね。
父: そんなの本番のプレッシャーに比べれば何でもないさ。
母: あの子繊細だから・・・って言ってやりたいけど、確かにそうでもないわね。
父: ところで、何日ぐらい宿泊することになるんだ?
母: えーと・・・2週間ぐらいね。
父: ホテルに2週間は確かにちょっときついな。出張でもそんなに泊まるとうんざりする。
母: 外食ばかりじゃ心配だし。。。
父: ウィークリーマンションってのはどうだ? キッチンがあるからあいつ自炊できるぞ。
母: あの子が料理なんてするわけないじゃないの。誰の子供よ。
父: すいません。。。<(_ _)>
母: それに、ウィークリーマンションってホテル並みに狭いのよ。二人でいたら「ウザい」でしょ。
父: へ? 二人? ・・・まさか、かぁさんも一緒に行くのか!?
母: そりゃ大事な一人息子の受験ですからね。それなりに広くて、自炊ができて・・・
そんな所無いかもしれないわねぇ。。。
父: じゃあオレは2週間外食か??? カネはどうするんだ、カネは!
母: ぐちゃぐちゃ言わない!
息子: (パタン!・・・冷蔵庫開け閉め)(ゴクゴク)・・・仮眠とるわ。(スタスタ)
父: ・・・・お前は「オヤジ」かっ!
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